現在では、石材店は大なり小なりお墓に保証をつけていますが、その保証制度は法律では定められていません。ですから、お墓の保証は各石材店独自のものなのです。
そこでポイントとなるのは、保証の年数よりも具体的に何をしてくれるかです。「地震でもないのに傾いた」「お墓を建てて数日で石材が変色したり割れた」などということは、保証の有無にかかわらず、直すのが当たり前です。大切なのは、何かあったときに直すのではなく、常にお墓に気を配りメンテナンスをしてくれるかどうかです。ですから、自ら点検やメンテナンスを行っている石材店の方が信頼できると思っていいでしょう。

また、お墓の保証書とは別に「原産地証明書」というものがあります。これは､主に国内産のブランド石材と呼ばれる石材の採掘元が発行しているものです。 現在ではお墓に使われる石材の9割以上が中国からの輸入石材ですが、中には国内産の石材に酷似した石材もあります。モラルが低い石材店がこういった外国産の石材を国産石材と偽って販売したことがあり、その事態を重くみた国内産石材の採掘元が発行したという経緯があります。