お墓について
開眼供養
僧侶の手によってお墓または仏壇に魂を入れてもらうことを開眼供養といいます。新しくお墓が完成した時や新しく仏壇を購入した際にこの供養を行います。
開眼供養の準備
・お墓(仏壇)の完成日が決まったら、その時期の忌日を選んで行うことが多いようです。(1周忌や三回忌などの年忌法要、お彼岸、お盆などの仏事に合わせて)
・菩提寺の僧侶に日程の相談をします。霊園の場合は管理事務所に僧侶の手配を依頼します。石材店の手配もしておきます。
・法要(開眼供養)に招く人の選定をします。
・法要の日までに墓石に、故人の戒名、俗名、没年月日、没年齢などを刻んでおきます。
・当日の法要後のお斎(お食事)の手配をしておきます。
・僧侶にお布施を包みます。菩提寺以外の場所にきてもらう時はお車代も用意します。
開眼供養の費用
仏具の借り賃
供物(菓子・果物)代
花代
納骨代(石材店に払います)
僧侶へのお布施
法要の後のお斎の費用
マメ知識
法要でお世話になった石材店や管理所の方には、「志」としてお礼を3,000~5,000円位包む習慣があるようです。
開眼供養はおめでたい儀式なので、参列するなら紅白の祝儀袋を使います。
納骨法要
納骨の時期は特に決まってはいませんが、忌明けの法要(四十九日)または百か日をめどとして行うのが一般的です。すぐに納骨できないなどの事情がある場合は、とりあえず寺院や霊園などの納骨堂に一時預かりをしていただいたほうがよいでしょう。その場合は一周忌か三回忌をめどに、墓地への正式な納骨を行うのが普通です。
納骨法要の準備
・納骨の日取りが決まったら、墓が菩提寺にある場合は菩提寺へ、霊園などにある場合は管理事務所に連絡し、墓石を開ける手配をしてもらう
・事前にお墓の掃除をしておく
・納骨の時には埋葬許可証、宗派によっては卒塔婆が必要(依頼は菩提寺へ)のため、用意しておく
・納骨式には線香、ローソク、お花、桶、ひしゃくなどを用意
納骨法要の流れ
【菩提寺での法要の場合】
四十九日等の法要があった際は本堂にて執り行った後、一同で墓地に移動し、納骨式を執り行う
納骨式ではまず業者などに墓の石蓋を開けてもらい、施主が骨壷を納骨室に納める
石蓋を閉じたら、持参した卒塔婆を墓石の後ろに建て、墓前に花や線香、ろうそくを供える
僧侶が読経を行う
参列者全員で順番に焼香して故人の冥福をお祈りする
※ 遺族の希望や宗派によっては分骨のうえ本山に納骨することもあります。
【霊園での法要の場合】
四十九日等などの法要は自宅か寺院で行った後、一同で霊園へ出向いて納骨式を行うのが普通です。
花立やしきみ、花、燭台、ろうそく、香炉、抹香などの仏具を用意する必要があります。
(墓地近辺の花屋や石材店に準備を依頼することもできます。)
位牌
白木の位牌は、納骨のときに菩提寺に納めます。納骨式までには仏具店で塗り位牌を求め、戒名をほってもらっておきましょう。塗り位牌は開眼供養の後、自宅の仏壇に飾ります。
納骨法要後の会食
納骨法要後、参列者全員で供養のための会食をするのが普通です。会食はお墓の近くや予算に応じた場所で行うことが多いようです。最近では自宅や料亭、レストラン、ホテルでの会食も増えてきているようです。
会食の席では施主が納骨を終えたあいさつをしますが形式ばる必要はありません。
かんたんな引き物を配ることがあります。
※引き物の表書き・・・忌明け後の納骨「忌明志」、忌明け前「粗供養」、「志」はどちらも可
遠方の墓に納骨する場合(遠方にある墓に納骨するにあたって注意すること)
骨は必ず喪主を含めた遺族が二人以上でもって移動
遺骨の包みは両手で抱え持つ
乗物に乗るとき、必ずひざに乗せて両手で抱え持つようにする
※網棚にのせたり、座席に置いたりしてはいけません。
どちらかが席を立つときは、必ずもう一人がひざに乗せるようにする
遺骨を運ぶときの服装
本来なら喪服を着用しますが、地味な平服なら良いでしょう。ただし、その場合は必ず喪服を持参し、納骨式の際には着用します。